top of page

Method

業績改善の具体的方法論

意思決定と実践開始のスピードアップ

〇思いついたらすぐに始めて、段々良くする。

 

 

 

業績向上のために取組むこと、新たにトライすること、あるいは従来の慣習を改めることは、実に多岐に亘ります。そして、それぞれのホテル旅館では日夜議論して様々な反省や意見、アイディアが飛び交っていることと思います。販売面に於いては稼働率アップ、単価アップ、リピート率上昇、付帯売上の底上げ、口コミの点数の改善、等々。バックヤードに於いては時間外勤務の低減、人件費率の抑制、予約情報の伝達ミスの撲滅、料理原価の適正化、等々。さらには老朽化してきている建屋や設備の問題。

これらの課題自体は一言で表現されてしまいますが、そこに包含する要素は沢山あり、かつ、それぞれの課題同士が関連し合っていたり、互いに前提条件になり合っていたりもします。

よって、運営改善→業績改善は、一朝一夕には進まない、ということになります。

 

例えば、料理原価の適正化では、料理長の「より一層の創意工夫」などという情緒的な表現では解決には至らず、そもそものレシピー原価がどうなっているか? 仕入れ価格は? ロスは? ロスが多い場合には仕入れのし方の問題? 予約情報の館内共有のし方の問題? メニュー構成や使用する食材のバリエーションの問題? 在庫高は適正か? 月末棚卸の精度は? そもそものプランの販売価格は? 敷紙や飾り葉ものなどのコストは?、等々です。販売面の課題についても内容は省略しますが同じことが言えます。

 

これらのことに立ち向かう経営者や従業員の心構えや姿勢、行動様式として大切なことは、何か思いついたらとにかく直ぐに始める、そして、最初はとりあえず着手してみたものなので徐々に取組みの範囲を広げる、また思い違いや誤りに気付いたらすぐに修正するなどして段々と取組みのレベルを上げていく、ということだと考えます。

 

逆のマインドが、問題や課題が提起された後、色々なことを長い時間をかけて準備万端整えて、「せーのーっ」で始めるパターンです。もっとひどい場合には、例えば販売単価アップという課題に対して、そのためには料理の質を良くする必要がある、そのためには調理場の人員を補強する必要がある、一方ではサービスのレベルを上げないとお客様が納得してくれない、そのためには人員補強が必要、教育が必要、あるいは団体案件等でセールスマンの交渉も改善しないといけない、果ては客室の改修も必要だと、どんどんスタートラインが後ろに後ろにと下がってしまいます。これまで、このような議論の姿を多く見てきました。

 

一つのテーマに対して、現在が5点だとします。10点満点を目指して気が遠くなって一歩も進みださなければ5点の地点のままです。1歩でも進めば6点になり、その次は7点になり、やがて10点が射程圏内に入ってきます。最初に取組めることが目に見える効果が極僅かなことであったとしても5点の地点は脱します。

また、売上向上策にしても無用な支出の抑制策にしても業績を良くしようという取組みなのですから、一日でも早く着手すればその分だけ改善の果実を手にいれることができます。

意思決定と実践開始のスピードアップ.jpg

よって、どんなに些細なことからの着手であっても先ず始める、歩き始めることが大事だと考えます。

 

なお、何でもかんでも闇雲に始めるということではありません。自分達の状況をよく把握の上ロードマップをきちんとイメージした上で始めるということだと考えます。

bottom of page