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Method

業績改善の具体的方法論

手作りのエクセルでできるレベニューマネジメント④

「ブッキングカーブ、フォーキャスト」

このあたりから少々ややこしい内容になっていきます。

と言っても、全てツールはエクセルです。高度な関数や難しいことは何一つやっているわけではなく、至って初歩的な表計算とグラフ作成だけです。ただ、初めに全体のフォームを作成するのに少しばかり手間がかかるだけです。順を追ってご説明します。

①表組みの作り方

 

上の表は、縦軸を当月の日付と曜日、横軸を当月の2か月前の月からの日付にしてあります。

横軸の目盛りは、2か月前乃至3か月前から作ります。2か月前と言うことは当月の末日から数えて90日前、3か月前ということは同じく120日前、ということになります。部屋の販売は6か月~9か月前から、積極的な施設では1年前からという感じだと思いますが、一般的には予約の入込状況が動き出すのは2か月ぐらい前からだと思います。リゾートや旅館あるいは正月、GW、夏休みと言ったハイシーズンでも、とても気の早い予約や団体案件を除けば3か月ぐらい前からだと思いますので、このスパンで大丈夫だと思います。ここでは2か月前(=当月の最終日から数えて90日前)として話を進めます。

どのようなPMS(ホテル旅館運営システム)でも、この先の期間の予約室数、人数、販売金額を抽出できる「予約一覧表」という帳票があろうかと思います。この表組みの中の赤い点線で囲んだ部分にある数字は、その「予約一覧表」にある値を上述の90日間毎日転記したものです。紙ベースの出力帳票のみであれば文字どおり転記、CSVデータで抽出できるのであればコピペです。当月を含めて3か月分だとすると、この表組みは常に3か月分存在するので、30日×3か月分=90日分を転記します。(今が3月だとすると、当月の3月分と4月分と5月分となります。月が変わって4月になれば、4・5・6月分。)

表組み上段のベージュ色の行はタテ列・1か月分の合計値(当月の月次の入込数)、水色の行は前年の同じ数字を前年の表組みから転記したものです。(当たり前のことですが、この水色の行の数字はこのスタイルの作業を開始して少なくとも1年経たないと入力できません。または、PMS上で前年の日付指定を30回やって予約一覧表を抽出し直すか、のどちらかになります。)

 

 

②表組みの種類

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、①のエクセルのスクリーンショットです。「人数」のシートを開いています。

最下部に表示されているシート名(赤い点線で囲んだ部分)のように90日分(=90個)の数字は、「室数」「人数」「室料」の3種類、都合270個の数字を転記します。この毎日のルーチン作業の所要時間はおおよそ10分~15分程度です。CSVで抽出できれば、コピペが9回だけなので数分程度です。この他のシート名にある「稼働率「客単価」「室単価」「1室あたり人数」「RevPAR」は、「室数」「人数」「室料」からエクセルに計算させます。最後の「グラフ」はエクセルのグラフ機能で簡単に作れます。

(なお、階段状にグレー色にしているのは当月の既に経過し終わった日付の意味です。)

 

 

 

③ブッキングカーブのグラフ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このグラフは、上記の①の表組みの水色の行の値とベージュ色の行の値をグラフにすることで作成します。ここでは、赤色の折れ線グラフが当期の当月、青色の折れ線グラフが前年同月の、人数ベースのそれぞれのブッキングカーブとなります。

 

ちなみに、このサンプルでは、当期は、

「90日前時点のOH(オンハンド)は前期よりも若干多くスタートし、それからしばらくの間は、前期よりも入込ペースが鈍く推移したが1か月半前あたりから徐々に盛り返し、直前キャンセルが発生しなかったこともあり前年を僅かに上回る着地となった、という姿です。また、この月は1か月半前を切ったあたりから本格的に予約が入り込む傾向、ということにもなります。

 

実際のレート・コントロールやブッキング・コントロールでは、赤い折れ線の状況を青い折れ線との見合でウォッチして入込ペースが悪ければ稼働率を上げる対策を、前年よりも良いペースであればより一層の利益を確保するための対策を行う、ということになります。

レベニューマネジメント4 図3.png
レベニューマネジメント4 図2.png
レベニューマネジメント4 図1.png
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